燃料自給

燃料の木質利用

政府は林業再生のために公共施設の「木材利用促進」を図り、内装や備品・燃料の木材利用を推進しています。林業は林道作りから始めると、それなりに時間がかかります。無から有を作るものとして、第一段階として燃料利用を提案します。儲かる林業技術・新技術として『メタノール・ブタノール製造技術』『樹木からの飼料製造』『樹液抽出・乾燥・原料切り出し』『バイオコークス』等多種あります。今年は「国際林業」の年でもあります。いずれ第二段階として、各種技術を順次別項でご提案いたします。昨年1億t毎年枝葉が廃棄されているボルネオ島のプランテーションの調査に入り、日本の新技術活用の場があるところを見て参りました。バイオマスの地球的視点の必要性を再認識させられております。尚、燃料とするのではなく炭化するとCO2の貯蔵となってよいのですが、廃棄物焼却炉として分類されメーカーの殆どが廃業となっています。その為、ストーブが良い使い道なのです。


(1)木質用ストーブの改善

ペレットストーブの燃料利用なら民間でも取り組み易いと考えがちですが、灯油等化石燃料より、ランニングコストが高価では普及が難しい。従って、ストーブの仕様として

①針葉樹、竹、廃材、剪定枝、間伐材等ペレットに加工しない(ペレット加工すると燃費が高くなる)

②無煙(都市部でも使用可)無臭

③灰が殆ど出ない

④長時間燃焼(8時間以上)

⑤ストーブの長寿命化

等が必要でしょう。事業用「漁業団地」「ハウス用暖房」としては一晩中暖房が利かないと実用的ではありません。こうした全てをクリアーする安価なストーブもあります。また世界的には糞を主燃料にしている人が数十億人いる事を考えると、煮炊き用にもなる先端技術に裏付けされたストーブの普及が必要です。


(2)燃料の供給体制の確立

木質の燃料利用を継続しようとすると、継続的に供給体制が出来ないと困る訳です。その為、竹林や森林整備植林も考えないといけません。広く浅く木質を集めないとならず、核となる人の雇用は勿論ですが、沢山の細かな奉仕活動が必要でしょう。


(3)燃料確保に参加する労働対価を「地域通貨」とする

奉仕とは言え全くのボランティアでなく「地域通貨」として使えるように地域で工夫すると良いと思います。木質燃料を供給する事で地域全員参加する基礎が出来ると考えます。

大量に集荷が出来るようになれば次の段階として発電等も考えられるでしょう。